薬剤部

「お薬手帳について」
10/08/11更新


皆様は、医療機関を受診した時「なにか他にお薬をのまれていませんか?」
「なにか合わない薬はありませんか?」などと聞かれた事がありませんか?
そのような時、正確に答えることができますか?

たくさん薬をのまれている場合など薬の名前を正確に答えることは難しいことです。
お薬の名前までは覚えてなかったり、体調が悪くて答えることができない場合も考えられますね。
そのようなときにお薬手帳が役に立ちます。お薬手帳をおみせになるだけで済みますよ。

以下にお薬手帳の記入方法などについて紹介いたします。


☆お薬手帳への記入について

次のようなことを記入しましょう。

現在のまれている薬を医療機関、保険薬局で記入してもらいましょう。
歯科も含みます。医療機関、保険薬局での受付時に提出して下さい。
継続して同じ薬をのんでいる場合でも「安定している。」という情報になりますので、記入してもらいましょう。
持病(現在治療中の病気や今までにおかかりになった大きな病気)についても記入しましょう。
過去に合わなかった(副作用が出た)お薬がございましたら、記入しましょう。
お薬によって新たに体調が悪くなった場合があればその都度記入しましょう。
できるだけ詳しく記入したほうがよいでしょう。(いつ?どのように?など)
例)平成15年 ○○○○をのんだところ体にぶつぶつがでた。
食べ物等のアレルギーがございましたら、記入しましょう。
のみにくい薬、使いにくい薬についても記入しましょう。
患者さんご自身等の連絡先を記入しましょう。

☆のみ合わせのチェックをしてもらいましょう

複数の診療科、病院のお薬、一般薬をのまれている方も多いでしょう。
のんでいる薬の記録を残すことは、これから治療を受けるときの大切な資料になります。

(例)城山病院からの精神科のお薬をのんでいる以外に、内科からのお薬をのんでいる。

お薬同士のみ合わせが悪い場合があります。

一緒にのむと危険な副作用がでる可能性がある場合
一緒にのむと効き目が強くなる場合
一緒にのむと効き目が弱くなる場合
お薬の名前が違っても同一の成分である場合
違う診療科、違う病気・症状でも同じお薬、同一成分のお薬、同じ作用のお薬を使う場合

お薬手帳に、現在のまれている薬が記入されていれば、
医師、薬剤師がのみ合わせを判断して、上記のようなことを防ぐことができます。

また医師はお薬手帳への記入内容から、その患者さんの基礎疾患・治療経過を知る事が出来ます。
お薬手帳が大切な情報源になるわけです。

☆もっと進めたお薬手帳の活用方法

体調の変化を記入しましょう。
次回までの診察の間の体調変化を記入しましょう。
例えば、新しいお薬の処方を受けてのんだあとの体調変化「よく効いた・あまり効かなかった」「眠くなった・のどが渇いた」など気がついた事を書き込んで下さい。
質問をメモしておきましょう

医師や薬剤師に今度受診したときに質問しようと思っていたことを
お薬手帳に記入しておくと忘れないですみます。
以上ですが、結果的にお薬手帳は患者さんご自身が
お薬を安全にのんでいただくのに役立つことになります。

手帳そのものは無料で提供していますが、情報料として月に一度負担金がかかります。
患者さんの保険によっても違いますが、だいたい10〜30円くらいになります。
患者さん自身の安全を守るための費用としてご理解ください。

お薬手帳について不明な点がございましたら、お気軽にお尋ね下さい。